STILL THINKING COFFEE

高校生の頃に地元の喫茶店によく仲間と行った。
当時知り合っただいぶ年上の絵描きの安田さんに「お前らコーヒーは、ブラックで飲めよ!カッコ悪りいな」
と言われ、半ば無理矢理ブラックコーヒーを飲んでいた。
その真っ黒な珈琲という美味しさを知ったのは、それからまもなくだった。
高校を卒業して名古屋に出た。名駅裏の銀座通り商店街で一人暮らし。ひとりで近所の喫茶店へよく出かけた。
もちろんブラックで。
25年ほど前はコメダ珈琲で満足していたが、そこからいろいろな喫茶店へ行き、数年たったころ珈琲メーカーに勤める川上敦久先輩と出会う。雑誌出版をしていたうちの事務所に珈琲豆を配達してくれた。これが炭焼き珈琲だ!というパンチの効いた味に虜となった。
それからしばらくして、その珈琲メーカーが倒産。敦久くんがその焙煎機を受け継いで、自身で豆を焼く決意をした。
焙煎士としての修行、フジロイヤルの手で炭をくべる昔ながらの焙煎機。今では国内でこの焙煎機を使っている人は、敦久くんしかいないらしい。本当の炭焼き珈琲、川上敦久ブランドの誕生だった。15年以上前だったかな。
10数年前、サードウェーブと呼ばれるこだわりのコーヒーの波がやってきた。自分も東京や大阪、福岡、タイ、インドネシア、メキシコ、キューバ、オーストラリア、行く先で必ず珈琲屋を探し飲み続けてきた。
でも、やっぱり焙煎士川上敦久の珈琲が一番おいしい。ダントツに。

 

 

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いつしか、敦久くんの珈琲豆を扱って喫茶店をやることが夢になっていた。
でもまだまだ制作仕事がしたい。今じゃないかな…。
と思っていたが、昨年の夏にうちの事務所のビルの大家さんから1階のテナントの誘い。
コロナで世の中ちょっとおかしくなってるし、逆にやるか!と半ば勢い。
人に会ったり、旅も行きづらくなってるし、珈琲コミュニケーションいいなぁということで
秋には開店準備、12月にコーヒースタンド「STILL THINKING COFFEE」を開店させました。
いろいろな人たちの協力と、そしてなにより協力してくれた敦久くん。
「お前はこういう味が好きやろ」ってうちのわがままな特注ブレンドにも柔軟に対応してくれたり、スタッフたちのドリップレクチャーだったり。昔からの付き合いだからこそ生まれた信頼関係というのか、頼れる兄さんです。

 

 

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伏見駅近くの長者町繊維街。戦後の日本有数の繊維の問屋街として発展した下町的エリア。
今では、カフェや居酒屋などいい感じのお店が立ち並び、オフィス街と錦3飲み屋街の間ぐらい。
うちのお店の目の前には30階建ての高層マンション・プラウドタワー名古屋錦が今まさに誕生。この街も大きく変わりつつある。
でも、うちの袋町繊維会館ビルは昭和レトロな古ビル。これならペンキ塗ってしまえって、古めかしさをそのまま活かした内装に。新婚旅行で行った、キューバやメキシコの田舎町みたいなイメージで。

このビルの3階が制作のオフィスキタガワ、1階がコーヒーショップ。2階はSCUMBOY (LIFERS)、3階に8 GALLERY。
なかなかいい感じ!

 

 

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